メモ：
　魔獣生態学の講師として、カレッジの『魔法科』に招かれた。
　イモータルとしては若いが、ヴァーナの友人と共に長年世界を放浪していたため、言動は既に老人。外見も比較的老けている。
　数年前にその友人と死に別れ、独りで旅するのに飽いてカレッジの招へいに応じた。
　放浪癖が出るのを抑えるため、フィールドワークの名目で冒険者資格を取得している。
　また、魔獣学の他に理論魔術も研究しており、大図書館で多様な本を読み漁っていることも多い。
　実践魔術には疎く、威力は低いが、その代わりに扱う種類・属性は選ばない。

　エルダナーンには珍しく、ダナン様の敬虔な信徒で、神学も学んでいる。
本当の専門は、伝承研究。各地の伝説、神話を収集し、真実に迫ろうとしている。

　各々の魔術の違いを体感するために、動物の王と契約を結ぶ。曰く、召喚術は感覚に頼るものが大きい、らしい。
　ファミリアとして契約したのは、純白の毛並みの仔狼、ティレン。雌。契約したときの話は、『樹の上には小船があって』を参照。
　その後、錬金術も習得。基礎となるポーションの扱いを学んだ。経験と器用さが要求されるため、比較的苦手としている。
　砂葉のため東方の忍者を調べているうち、その過程で自らニンジャのスキルを習得する。まるで違う発動法であるため、興味を覚えた。
ニンジャの魔術は、印と脳に焼き付けた術式により、瞬時に発動できるようにしてあるらしい。
　あるとき、遺跡で見つかった魔導銃を、無理を言って譲り受けた。だが、やはり魔導はほとんど扱えないようだ。
　そして、信者としてではなく神官として神殿に奉仕も始めた。どんな心境の変化があったのかは分からない。
　今では再び学問に戻り、これまで習得した魔術全般について、研鑽に励む。
　ようやく戦闘魔術に熟練してきたが、これでいいのかとも悩んでいる。


純白の仔狼を連れた、老成した雰囲気の男。肩にはダナンの紋章が描かれたケープを羽織っている。
「わしの名はカファという。多くの者にカファ先生、と呼ばれているな」
「知っている者もいるだろうが、カレッジの講師が本業だ。魔術や魔獣を調べている」
「最近ようやく魔術の深奥に足を踏み入れることが出来た。これで目的に達せればいいのだが」
「ともかく、わしのファミリア、ティレンともどもよろしく頼む」
上級の道を歩み始めた、ＣＬ１２のソーサラー／セージ。やれることが多すぎてよく悩む。
そとみはおとーさん、なかみはおじーさん。保護者としてがんばってます。





冒険者になったのは、他にも理由があるようだ。
単に子ども好きというだけではなく、親子の関係に思い入れがあるようだ。故に、人工生命については少なからず思うことがある。
ルナが人工生命であること、またそれを知りつつ造り手と良好な関係を築いていることを知り、感情に折り合いがつけられず悩んでいる。